小説家と若手編集者が取材旅行先で、事件に巻き込まれる。 浦島伝説と羽衣伝説に関わる事件。 本格推理小説。
表題作他、3編収録の短編集。私小説だが、主人公を僕とか私でなく貫多で書き進めている。...
二人称の小説……で検索したら本書がネット上に浮かび上がった。全く知らない作家だったが、読んでみる。...
著者の本当の処女作らしい。キャリーより前に書いたが全く売れなかったそうだ。 近未来、少年たちが100人位歩いていて、一位になれば賞金もらえるが、それ以外は全員殺される…というストーリー。なぜそんな未来になったのかは描かれていない。ベトナム戦争に対するメタファーなのかな?
著者の割と新しい作品。主人公は子供の頃、牧師と出会い、別れ、大人になってから再び巡り合う。...
GHQ占領下の日本の未解決事件のルポ。帝銀事件等、名前は聞いた事あるが、詳しくは知らない事件をミステリータッチで描く。方向性として全てGHQが絡んでいると結論づけているが、確証は無い。歴史的な事件をこんなにも面白くスリリングに描く文章力に脱帽。
小鳥のおじさんというあだ名の男性の幼少期から死ぬまでのお話。 僕も管理人だったが、管理会社にこういうおじさんはよくいた。孤独で独身で、家で何をしているのかわからない。...
再読である。 朗読で聴いている時、冒頭の子供のころのエピソードは共感出来るが、大人になってからの部分はあまり共感できなかった。 小説を読んでみても、自伝であるという部分はあまり共感出来なかった。 どっかにこんだけモテたら良いやん、金持ちで良いやん。贅沢な……というのを思いながら読んでいるからだろう
江戸人情噺。さぶと栄二という二人の職人の友情物語。 栄二は盗みの汚名を着せられて寄場で三年間強制労働させられる。心を閉ざしていた栄二は寄場で、色んな人と出会い、人間の心を取り戻していく。...
「ここから先はあの方がお供されます」 切腹に向かう侍を見送った従者の言葉。このシーンだけ記憶に残っていた。再読。 宣教師と侍。宣教師は神の為、侍は主君の為に海を渡り、ローマに赴く。 再び日本に帰ってきたときには、キリシタン禁制の世になっていた。