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爪と目 藤野可織

爪と目 藤野可織

二人称の小説……で検索したら本書がネット上に浮かび上がった。全く知らない作家だったが、読んでみる。

二人称だから「あなたは~思った」とか「あなたは~した」というあなたが主役だが、同時に私も登場する。読後感としては奇妙で気持ち悪い話という印象。他の人の書評や解説を読むと意味は判るが、深読み出来ない。父の後妻である『あなた』と父の娘である『わたし』のかかわりで物語が進行する。