大林信彦監督、筒井康隆原作、原田知世主演の角川映画。3度目位の鑑賞。
初めて見たのが小学生位だと思っていたが、1983年の作品という事は、公開時僕は11歳。家族全員旅行に行って僕だけ家にいて何気なく日曜洋画劇場かなにかTVで見たので、多分12歳以降だったんやな~と思う。号泣したのを覚えている。
見返すと、尾道の風景の美しさ、音楽のもの悲しさ。登場人物達全ての背景がみえて素晴らしい構成である事がわかる。未来人に記憶を消された老夫婦が悲しい。子供と孫を失った老夫婦の元に未来人は入り込んでいるが、記憶を消され、ずっと二人きりで生きてきたな~と焚火をしながら語る。
多分、この映画を最初に見たときの記憶が残っているのだろう。偶然とか運命を信じる様になった。僕も未来人に知らず知らずのうちに記憶を消されているかもしれない。だから直観を信じる。道ですれ違っても、記憶を消されていたら、激しい恋をした相手を判らない。けど、何かしら直観的に判るかもしれない。……そんな思いがあった。もしかしたらふと道ですれ違った人の中に、過去激しい恋をしたが、何等かの理由でお互いに記憶を消されているかもしれない。
新宿カウボーイのカネキヨさんと、やたら駅で会うから、あまり知り合いでなかったが、飲みに行ったのもそういう理由である。